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医院ブログ

『魔歯(先天歯)』について

小児歯科治療
皆さん、魔歯ってご存じですか?
実は魔歯とは赤ちゃんが生まれた時にすでに生えている歯の事なのです。

赤ちゃんの歯は、通常生後6か月ころから生えてきますが、生まれた時からまたは生後1か月以内に歯が生えてくる赤ちゃんがいます。
生えてくる場所は下の前歯が多く、魔歯は通常の乳歯に比べると構造が不完全で脆いことが多く、自然に抜けてしまうことが多いです。
もし抜けてしまった場合は新しい乳歯は生えてきませんが、通常永久歯(大人の歯)は生えてきます。
魔歯では前歯が生えてくることが多いため、授乳の際にお母さんの乳首を傷つけてしまうことが問題(授乳障害)となります。
またリガ・フェーデ病(赤ちゃんの舌の裏側に傷を作ってしまうこと)を考慮する必要があります。
先天性歯(魔歯)が生える確率は、0.05%(1000人に2人)くらいです。
先天性歯(魔歯)には、正常な乳歯が早く生えてきた(正常乳歯)場合と、余分な歯(過剰歯)が正常乳歯より早く生えてきた場合の2種類あります。

◎魔歯が生える原因
新生児歯(魔歯)は、乳歯や過剰歯が通常より生える現象ですが、原因は特定されていません。
発育異常や遺伝の影響を指摘する声もありますが、はっきりしたことは分かっていないのが現状です。

◎魔歯の対処法
新生児歯(魔歯)は、基本的には経過観察します。
ただし、寝ているうちに抜けて誤飲すると大変なので、グラグラしているようなら早めに抜歯するのが安全です。
また、魔歯が原因で舌に外傷や潰瘍ができる、歯肉炎になる、お母さんのおっぱいが傷つくといった場合は、歯の先を丸く削ることもあります。