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医院ブログ

口の中にできる白い斑点②

口腔外科
こんにちは。院長の松本です。

今回は『口の中にできる白い斑点②』です。

前回の『口の中にできる白い斑点①』で説明したように口の中が白くなる病気はいくつかあります。
そのうち白い斑点ができる病気には大別して『白板症』『カンジダ症』があります。
そのうち『カンジダ症』はカビが増殖した真菌症です。こすると取れるのが特徴です。

口腔カンジダ症とは?
口腔カンジダ症とは、カンジダ症の中で、口腔内にできるものを言います。

原因は?
カンジダ菌とは、真菌の一種で、簡単に言えば、カビです。
このカンジダ菌は、元々、人間の体の中に常在していますが、体の免疫力が低下したときにカンジダ症として症状が出てきます。
いわゆる日和見感染と言われるものです。
糖尿病発症者は免疫力が低下しやすくなります。そのためカンジダ菌が増殖しやすく、口腔カンジダ症を発症しやすくなってしまいます。
また、ステロイド薬や抗生剤を長期内服している患者において、常在菌のバランスが崩れることでもよく見られます。(菌交代現象)

症状は?
口腔カンジダ症の症状は、舌や頬などの口腔粘膜に白い苔(白苔)のようなものが付着します。
この白苔は、ガーゼなどで拭うことができ、剥がすと赤く腫れ、場合によって出血や痛みを伴います。
舌がピリピリと痛くなったり、違和感を感じたり、味覚がおかしくなることもあります。
また、口角(唇の両端)が赤く腫れ上がったり、切れたりする場合もあります。

治療法は?
治療法としては、多賀城駅北口歯科では抗真菌薬を使用しております。
抗真菌薬を使用することで、ほとんどの場合、早期に症状が軽快します。
抗真菌薬を用いた治療を続けるとともに、口腔ケアも行ってください。
歯磨きの習慣がなかったり、正しい歯磨きをできていなかったり、入れ歯の掃除が十分でなかったりすると、せっかく治った口腔カンジダ症が再発することもあります。

また、カンジダ菌は他の細菌たちと同じように、日和見感染症つまり健康な人にはなんともありませんが、体力の落ちた人に口内炎、食道炎、心内膜症などを起こすことがあります。
高齢者の肺炎の原因にもなりますので、日頃から口の中と入れ歯などを清潔にしておきましょう!

基本的に検査、治療ともにそれほど難しい病気ではありませんが、全身的な疾患が背景にある可能性も考えられます。
口腔内に違和感を感じたり、白いものが付着していると思ったときは早めに受診されてください。