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粘液嚢胞の治療法について。

治療の説明
こんにちは。院長の松本です。
今回は前回に引き続いて粘液嚢胞の治療法について説明致します。

粘液嚢胞の治療・対策

● 手術で摘出
粘液嚢胞は、破れても再発してしまうことが多いので、手術での摘出となるそうです。
おそらくこの治療法が最もポピュラーです。
手術は、局所麻酔で粘膜を切開し、嚢胞を摘出します。
その際に嚢胞付近にある、原因となっているいくつかの小唾液腺も同時に摘出するとのことです。最後に傷口を縫合します。通常は1週間程度で抜糸を行うそうです。
手術の所要時間は麻酔が効くまでに5分、手術が10分程度と短時間で済むようです。
術後は傷口から多少の出血が見られますが、痛みはほとんどありません。
但し術後しばらくは傷口に腫れが見られ、引くまでに数日間を要するそうです。
また大きな粘液嚢胞、特に「がま腫」については、嚢胞の半球状の部分を切除して、唾液の流出経路を確保する「開窓療法」という治療法がが効果的な場合があります。
しかし再発を繰り返す場合は、原因である舌下腺を摘出することもあり、これは全身麻酔での手術となるとのことです。

● レーザー照射(当院での治療法は此方をメインとしております。)
レーザー治療は、虫歯の予防や歯周病の治療、口内炎の治療など、様々な治療に用いられていますが、粘液嚢胞の摘出も多く行われているそうです。
実際の治療方法としては、局所麻酔を少し行ってからレーザーで摘出となるそうです。
手術中は、全くと言っていいほど痛みがなく、出血も少抑えることができるので、縫合の必要もないとのことです。
また、メスで切除する手術方法よりも、麻酔が切れた後の痛みも少ないそうです。
さらに、レーザーの発熱によって新陳代謝が促進され、組織を再生する力が高まるため、傷の治りが早いというメリットがあるとのことです。

● 凍結外科療法
凍結外科療法とは、冷凍療法とも呼ばれ、液体窒素(またはアルゴンガス)で発生させた超低温状態を利用して異常組織を破壊する療法だそうです。
しかし、 凍結外科療法を行うために必要な技術や設備を備えた病院は、現在のところ国内にそれほど多くないとのことです。

● 薬の注入
手術以外の方法では、OK-432嚢胞内注入療法という治療法があるそうです。
OK-432 (ピシバニール)という薬剤を、局所麻酔にて注射器で注入する方法になります。
この薬は、もともとは免疫力を高める薬だそうですが、組織に炎症反応を起こさせて、腫れを収縮させる作用があるため、粘液嚢胞の治療にも応用されているそうです。
但し、副作用として発熱することがあるとのことです。大きさによっては、2~3回行うことが必要になるそうです。

● 粘液嚢胞を放置してもいい?
小さい嚢胞は自然につぶれることもありますが、つぶれても小唾液腺から唾液が漏れ出している限りは再発を繰り返し、自然治癒はほとんどないそうです。
ただし、唾液の漏れが自然に停まることがあり、すると嚢胞が小さくなって消失する場合もあるそうです。
小さくしぼんで、コリコリした硬い感触になっていたら、自然治癒へ向かっている可能性があるとのことです。
その場合は、硬さは徐々に軟らかくなっていくようです。